6月3日 9日目(最終日)

Plitivicer湖 プリトヴィッツェ国立公園
Opatja - Piltivicer ― Zagreb - Maribor


オパッツィアに最後の別れを告げ、プリトヴィッツェ湖に向けて出発
アドリア海沿いを1時間位い走った後、内陸へ入る。 約4時間半後
にプリトヴィッツェ国立公園に到着


プリトヴィッツェ国立公園全般
プリトヴィッツェ公園は1979年世界遺産に登録されました。
16の湖と92の滝を持ったオドロキの国立公園!

アドリア海沿岸から、プリトヴィッツェに向かって内陸に入ると、
森を持つ田園風景が続き、アドリア海沿岸とは違った森林の
クロアチアを感じます。

プリトヴィッツェ公園近くになると、あたりはブナやモミの自然林
に囲まれ、深い森となり、メルヘンの主人公になった気分!

しかし美しいものには影があります。
話はクロアチアが1991年にユーゴスラビア
から独立宣言をした直後に始まります。

クロアチアの独立に反対したセルビア人勢力がこの
プリトヴィッツェ公園を占拠、周辺の山里に住む家の
多くが焼かれたり銃弾を浴びたりします。この周辺
ばかりでなく、Zagreb近くのKarlovacの町でも同じく
銃弾を浴びた建物が見られました。


銃弾が打ち込まれ廃屋に
なった生ナマしい風景
     Karlovac
    (永野氏撮影)

プリトヴィッツェ公園の中も、既定の道以外は、歩けません。
「地雷」がいまだに埋め込まれてる可能性があるから。また、
土の中ばかりでなく、湖の中にも地雷が埋め込まれてる。

プリトヴィッツェ湖の直ぐ後ろは「ボスニア.ヘルツエゴビナ」です。
今朝のニュース(8月1日)で、ボスニア.ヘルツエゴビナの内戦
指導者カラジッチが、「戦犯法廷に初出廷」と報道されていました。

ヒトラーにも似たカラジッチは、セルヴィア人以外の民族排斥を
試み、7000人のイスラム教徒を虐殺したとされ、今、
「民族浄化」の罪に問われています。

ボスニア.ヘルツェゴビナばかりでなく「コソボ」独立も同類の
民族問題ですね。

 「コソボ独立」はEUから支持され国際社会で承認されてますが、
現地では、「少数民族は出て行け」と言う声が強いそうです。
民族が圧倒的に多いヨーロッパでは、複雑な要素が絡み合い
一筋縄ではゆきません。 乞う、世界平和!

 世界一美しい湖と滝

公園の入り口の展望台から渓谷を見下ろすと、オドロキの風景!
湖からあふれ出た水が小さな滝となって、次から次へと下の湖
へ流れ、滝を作り出してます。

最初の湖を身近に見た時は絶句!
湖の色はヒスイかと思うばかり! 
透き通った極限のエメラルドグリーン!

まずは一番大きな滝へ行きました。
湖の真ん中に出来た木の橋を渡ります。

この木の橋は湖の水面すれすれの高さで、
まるで湖を歩いてるかのようです。

あいにく雨が降り出しましたが、自然美に洗脳された
頭は雨など気にもなりません。

岸辺に泳ぐ魚、マスが手に取るように見えます。
透明度100%のヒスイの水!

この美は数十万年の歳月がかかっているそうです。
カルスト地層の為、雨が降ると、水は地下に蓄えられ、
カルスト湖となる。

それが源泉となって、泉が地上に湧き出し、
石灰岩層を通り浄化され、その為、水は
おそろしく透明になる。

奥まった所にある大きな滝は100mの滝です。
私たちは「下の湖グループ」を見ましたが、
これ以外にも標高637mの所にある
「上の湖グループ」もあり。

上の湖と下の湖の間のKozjak(コジャック)湖を
遊覧船で渡りました。長さ2.5キロ、公園で一番
大きな湖。

このプリトヴィッツェ国立公園を全部見るには一日はMUSTです。
でも、半分でもその圧倒的な印象は頭から消える事はありません!



プリトヴィッツェ湖のスライドショ
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